楽天証券で新NISAを始めることで、国内株式の手数料が無料になり、楽天ポイントを使って投資信託を購入できるなど、多くのメリットがあります。
購入手数料無料の投資信託が豊富に揃っており、手数料の低さと取扱商品の幅広さも大きな魅力です。しかし、クレジットカード積立のポイント還元率や投資商品の種類に制限があることも考慮する必要があります。
この記事では、楽天証券での新NISA口座の開設方法や取引ルールをステップバイステップで解説し、SBI証券など他の主要証券会社との比較も行います。新NISAを始める際の注意点やよくある質問にもお答えします。
楽天証券で新NISAを始めるメリット

- 国内株式手数料が無料
- 楽天ポイントで投資信託が買える
- 楽天ポイントを使った投資
- 購入手数料無料の投資信託が豊富
- 手数料の低さ
- 取扱商品の幅広さ
国内株式手数料が無料
楽天証券の新NISA口座では、国内株式の手数料が無料となるため、投資家にとって大変魅力的です。
通常、株式の売買には手数料が発生しますが、新NISA口座を利用することで、この負担が大幅に軽減されます。これにより、多くのライフイベントに対する資金準備や、より積極的な投資が可能になるでしょう。
楽天ポイントで投資信託が買える
楽天証券の新NISA口座では、楽天ポイントを使用して投資信託を購入することができます。
楽天ポイントは、楽天市場やその他の楽天サービスを利用することで貯まるポイントで、これを使って効率的に資産運用ができるのは大変便利です。
例えば、結婚や子どもの教育、住宅の購入といったライフイベントのための投資を始める際に、手軽にポイントを活用できる利点があります。
購入手数料無料の投資信託が豊富
楽天証券では、購入手数料が無料の投資信託が多数揃っています。
一般的に、投資信託の買付には手数料が必要ですが、楽天証券の新NISA口座を通じて購入することで、この手数料を節約できます。
手数料が無料というだけでなく、種類豊富な投資信託から自分に合ったものを選べるため、長期的な資産形成を考える投資家にとっては大きなメリットとなるでしょう。
これは、老後の生活資金を準備するための積立投資にも適しています。
楽天ポイントを使った投資
楽天証券では、楽天グループ独自のポイントである「楽天ポイント」を使って投資をすることができます。
この仕組みは、楽天市場やその他の楽天関連サービスで貯めたポイントを、新NISA口座を通じて実際の投資に利用できるというものです。これにより、日常生活で貯まったポイントを効率的に資産運用に活用することが可能です。
楽天ポイントを使った投資は、特に初めて投資をする方や資金に余裕がない若い世代にとって、大きなメリットになります。
手数料の低さ
楽天証券は他の証券会社と比較しても手数料が非常に低いことで知られています
特にインデックスファンドやETFといった長期投資に向いた商品を取り扱う際の手数料が競争力のある水準に設定されています。
これにより、投資家は手数料に悩むことなく、元本を最大限に活用できます。手数料の低さは、資産形成を長期的に考える上で非常に重要な要素であり、楽天証券の大きな強みと言えます。
取扱商品の幅広さ
楽天証券では、つみたてNISAや新NISAでの投資において幅広い商品を取り扱っています。
具体的には、国内外の株式投資信託やインデックスファンド、さらにはETFまで多岐にわたります。このような多様な商品ラインナップにより、投資家は自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせて最適な商品を選ぶことができます。
取扱商品の幅広さは、資産分散の効果を高め、リスクを分散するための鍵となります。

楽天証券で新NISAを始めるデメリット
- クレジットカード積立のポイント還元率
- 投資商品の種類が限られる
クレジットカード積立のポイント還元率
楽天証券で新NISAを始める際に考慮すべきデメリットの一つに、クレジットカード積立のポイント還元率があります。
楽天証券では楽天カードを使用したクレカ積立が可能ですが、そのポイント還元率は他の主要なネット証券会社と比べてやや低めになっています
。特に楽天ポイントを積極的に利用して投資を行う方にとって、この還元率の低さは一つのネックとなるかもしれません。
投資商品の種類が限られる
もう一つのデメリットとして、楽天証券で提供される投資商品の種類が限られる点が挙げられます。
楽天証券のNISA口座では投資信託やETFなど、一定の条件を満たした商品のみが購入可能です。特に、国内株式の取り扱い市場が限られているため、幅広い投資先を求める投資家にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
また、投資信託の分配金コースを途中で変更できない点も、一部の投資家にとって不便に感じる可能性があります。
新NISA口座の開設方法

口座開設のステップバイステップガイド
新NISA口座を開設するには、まず最初に楽天証券のウェブサイトにアクセスします。
次に「口座開設」のボタンをクリックし、必要な情報を入力してください。これには氏名、住所、生年月日などの基本的な個人情報が含まれます。
また、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類も必要です。これらの情報を入力後、確認画面で内容をチェックし、問題がなければ「送信」ボタンを押します。
その後、楽天証券からの確認メールを受信し、メール内のリンクをクリックして本人確認手続きを完了させます。
注意点として、一度NISA口座を持っている場合、新規に開設することはできませんので、現在のNISA口座を確認してから申請してください。
次に、銀行口座を登録し、入金の用意をしましょう。このステップを完了すると、NISA口座が正式に開設され、投資を開始する準備が整います。
必要な書類と手続き
新NISA口座を開設するためには、以下の書類が必要です。
まず、マイナンバーカードまたは通知カードと本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)が必要です。これらの書類は、楽天証券のウェブサイトでスキャンまたは写真としてアップロードすることになります。
また、開設手続きをスムーズに進めるために、銀行口座の通帳またはキャッシュカードも手元に用意しておくと良いでしょう。
手続きの流れとしては、まずこれらの書類を持参して楽天証券に申し込みます。
その後、本人確認書類の審査が行われ、問題がなければ開設手続きが完了します。この一連のプロセスには通常、数日から一週間程度かかります。
また、開設に際しては他の金融機関でNISA口座を持っていないことを確認されるため、事前に自身が複数のNISA口座を持っていないか確認することも重要です。
楽天証券での新NISAの取引ルール
- 対象となる投資商品
- 非課税期間と制限
対象となる投資商品
新NISAでは、幅広い商品が対象となります。国内外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)など、さまざまな選択肢があります。
楽天証券では特に、購入手数料無料の投資信託が多く取り揃えられており、初心者から経験者まで幅広く対応しています。
また、成長投資枠も活用することができ、一括投資や積立投資のどちらも可能です。このように、様々なライフイベントによる資金需要に合わせた投資ができる点も大きな魅力です。
非課税期間と制限
新NISAの非課税期間は、現行NISAと同様に5年間となっています。この非課税期間内に得られた配当金、分配金、売却益は全て非課税となります。
非課税保有限度額は1,800万円で、これに達するまでは追加投資が可能です。ただし、同じ人物が複数のNISA口座を持つことはできず、1人1口座のルールが適用されます。そのため、口座開設時には他の金融機関で既にNISA口座を開設していないか確認が必要です。
非課税期間が終了後は、通常の課税口座に移行しますが、その際にも手続きを行う必要があります。
他の証券会社との比較

SBI証券との比較
SBI証券と楽天証券は日本国内でも主要なネット証券会社として広く知られていますが、それぞれに異なる特徴とメリットがあります。
SBI証券は、国内株式個人取引のシェアNo.1を誇り、つみたて投資枠における取扱銘柄数が200本以上と非常に豊富です。最低積立額も100円から始められるため、初心者にも優しい設計となっています。
一方で、楽天証券はNISA口座数が業界No.1(2024年3月末時点)であり、投資を始める際のサポート体制が充実しています。楽天ポイントを使った投資が可能であることや、手数料の低さも大きな魅力です。また、楽天銀行との連携で普通預金金利が上がるというメリットもあります。
ただし、デメリットとして楽天証券はクレジットカード積立のポイント還元率が低めで、国内株式の取り扱い市場が限られる点があります。
これに対して、SBI証券はつみたてNISAの取扱銘柄が楽天証券と同様に200本以上と広範であり、投資の選択肢が広がります。
他の主要ネット証券との比較
楽天証券と他の主要ネット証券を比較すると、それぞれの強みと弱点が明確に見えてきます。
例えば、マネックス証券は先進的な取引ツールと情報提供力で知られ、高度な分析が可能なプラットフォームを提供しています。しかし、楽天証券のようにポイントを使った投資や手数料の低さとは一線を画しています。
また、松井証券は業界で初めてネット証券を導入したことで有名で、長年の経験と実績があります。松井証券は価格面でも競争力がありますが、楽天証券のように日常生活で貯まるポイントを直接投資に使える利便性は提供していません。
楽天証券の最大の強みは、楽天ポイントを用いた投資が可能であることと、手数料が安いことです。
このため、日頃から楽天市場を利用しているユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢となります。また、同一プラットフォーム上での投資と消費の連携ができる点も大きな特徴です。
こうした比較を踏まえて、自身の投資スタイルや利用するサービスに応じて、最適な証券会社を選ぶことが重要です。
よくある質問
- 新NISAとは何ですか?
-
新NISAは、現行NISAプログラムの一部改定版です。非課税保有限度額は1,800万円となっており、現行NISAと比較して非課税枠が広がっています。楽天証券では、新NISA口座を自動で開設するなどの利便性が提供されています。
- ライフイベントによる資金需要に対応するために新NISAは有効ですか?
-
はい、結婚や子どもの教育、住宅の購入、老後の生活などのライフイベントによる資金需要に対する備えとして、新NISAは非常に有効です。非課税の恩恵を受けることで、資産を効率的に増やすことが可能です。
- 楽天証券で新NISA口座を開設するための手続きは何ですか?
-
楽天証券では、新NISA口座を開設するためにオンライン手続きを行うだけで簡単に開設が可能です。基本的には現行NISAを利用している場合、特別な手続きは不要で、自動的に新NISA口座が開設されます。
- 投資対象となる商品は何ですか?
-
新NISAでは、国内外の株式、投資信託、ETFなど幅広い商品が対象となります。楽天証券では、国内株式手数料無料や楽天ポイントでの投資信託購入など、魅力的な特典もあります。
- 他のネット証券との比較で、楽天証券の新NISAの特典は?
-
楽天証券は国内株式や海外ETFの手数料が無料であること、また楽天ポイントで投資信託が買える点が大きな魅力です。他のネット証券と比較しても、手数料やポイントプログラムの面で非常に有利です。